MESSAGEメッセージ
文化と社会をつなぐ仕事をする
この国には、豊かな自然、伝統的な技術、歴史ある信仰など、たくさんの宝物が息づいています。
それらは、人間のための単なるリソース(資源)ではありません。地球、あるいは神仏から与えられた大切なギフト(贈り物)です。
あらゆるものに神仏は宿る――「山川草木悉有仏性」の精神を宿す日本人は、古来よりそのギフトと共に暮らし、仕事をしてきました。
そこにあるものをただ消費するのではなく、神仏からの恵みとして受け取り、生きて、働き、手を合わせて感謝する――その心が、この国を守り続けてきたのだと思います。
川端康成は「美しい日本の私」と言いました。「美しい日本」を分母にして、そこに「私」という小さな点を打つ。それが日本人の精神性です。
しかし今、その心は失われつつあります。人々はいつの間にか神仏を想うことを忘れ、宝物を単なるリソース(資源)として消費するばかりになってしまいました。
ですが、サステナブル、エシカル、ネイチャーポジティブ、リジェネラティブ、エコロジー、プラネタリーヘルスといった言葉が響き合う現代だからこそ、日本古来の精神性が再び求められていると考えています。
デラシネは、「文化と社会をつなぐ仕事をする」をミッションに、日本古来の精神性を大切にしながら、自然・歴史・文化を土台としたコンセプトを編むことで、この国らしい仕事づくりに貢献します。それが、この国に生まれ育った私たちにとって、もっとも自然な仕事のあり方だと考えているからです。